通貨のこと・・・その5
一九二九年から始まった世界的不況は金本位の正式停止前後からカナダの経済活動と通貨供給量を収縮させました。
政府は通貨供給量を増加し経済活動を刺激するための諸措置を相次いで導入したが、それらはいずれも期待された効果を発揮しなかったのです。
通貨制度改革の必要の声が次第に高まり、遂に一九三四年になって中央銀行としてカナダ銀行が設立されたのです。
一九二九年の事実上の金本位停止以降も、カナダは巨額の対外借入残高を考慮してカナダ・ドルの価値をほとんど平価の水準に維持しました。
しかしイギリス、アメリカの金本位停止以後は、そのようなことは不可能となりました。